心理カウンセラーってどんな仕事?

カウンセリングは気付きを与えること

カウンセリングというと、悩みに対してアドバイスをしたり、励ましたり、説教をしたりなど、意見を述べることだと思っている人が多いと思います。

 

芸能人でいうとご意見番と呼ばれる和田アキ子やみのもんたなどのタイプの人がイメージにぴったりではないでしょうか。

 

確かに端から見ていると、「大変だったね」とか「辛かったね」と言っている人は少し無責任な感じがするかもしれません。

 

ありきたりな励ましの言葉をかけているだけで、あれじゃあ何の解決もしないじゃないかと憤慨している人もいるかもしれませんよね。

 

ところが悩んでいる人にとっては、耳を傾けて同調してくれる人の方が安心して心を開くことができるんですよね。

 

実はこれが人生相談とカウンセリングの違いと言っても良いかもしれません。

 

カウンセリングを受けに来る患者が抱える悩みはもちろん、その人の人生に関する重要なものです。

 

これからどのようにしたら良いのか分からなくて悩んでいるからこそ、カウンセラーを頼ってカウンセリングを受けに来ているわけですし、ほとんどの人が自分をどうにか導いて欲しいと思っていると思います。

 

もちろん精神的に不安定になっている時はカウンセラーが手を差し伸べる必要があるケースもあります。

 

しかし、本来人間は、自分の人生は自分で決めるべきですし、他人に言われて動いたりなどしたくないはずです。

 

自分の人生の責任は自分にかかっているわけですから、安易な気持ちで人生を他人に任せるわけにはいきませんよね。

 

ですから、カウンセリングにおいてもカウンセラーが無責任に「あれしなさい・これしなさい」と言うわけにはいかないのです。

 

よくテレビの人生相談では、芸能人が辛辣な言葉で「○○しないなんてダメ!」とか言っていますが、彼らは自分が思っている意見を率直に述べているに過ぎません。

 

その証拠に、彼らのアドバイス通りに行動した相談者が万が一、何らかの失敗をしてしまったところで彼らはその行動の責任は取ってくれませんよね。

 

だからこそ、患者自身が責任を回避せずに自分の人生を歩んで行く必要がありますし、その為には自分で判断させることが大切です。

 

そういう意味では、カウンセラーはひたすら患者自身の気付きをサポートすることに徹することが仕事だと言えるでしょう。

 

カウンセラーは患者が自らどのようにしていきたいのか「気付き」が起こるために待つ必要があるのです。

 

カウンセラーは患者が自分の気付きが起こるまでにもがき苦しんだり、逃げ出したくなる瞬間を何度も見る事になるでしょう。

 

それでもすぐに指示を出したり、アドバイスをしてしまったらカウンセラーとして失格です。

 

それは患者を信頼していないことになってしまうからです。

 

もちろん全ての指示やアドバイスが害であるとは言いません。

 

しかし、その指示やアドバイスがカウンセラーの自己満足に終わる事無く、患者自身が心の底から受け止められなくては意味がありません。

 

納得し、気付きを得た時に初めて患者の問題は解決するのです。

 

ですから単なる押し付けになるか、患者を援助できるカウンセリングになるかはカウンセラー自身の力量にかかっています。